[セミナー]a2iセミナー「ユーザー行動から取り組むSEO」
アクセス解析イニシアチブ(以下、「a2i」)の「ユーザー行動から取り組むSEO」というセミナーに行って来ました。
■第一部:実例で見るGoogleWebマスターツールを活用したユーザー中心SEOの取り組み
辻正浩氏(Search Engine Optimizer)&古川健介氏(nanapi 代表取締役)
第二部:ウェブ担当者に知ってほしいホワイトハットSEOの基本と誤解しがちなポイント
金谷武明氏(グーグル サーチクオリティチーム)
■第三部:検索キーワードからユーザーを描くSEO活用の課題とポイント
江沢真紀氏(アユダンテ)&真砂輝男氏(タビオ 執行役員)
a2iのセミナーに参加したのは初めてだったのですが、知り合い同士で情報を共有し合おうという感じの雰囲気が非常に良かったです。皆無といっていいほど、宣伝の香りがしませんでした。「ただ純粋にアクセス解析が好き」そんな感じ。生の声が聞けて非常に勉強になりました。全体を通して、「ユーザーのことを考える」という至極、本質的すぎる内容でした。ですが、何が本当に「ユーザーのことを考えた」ことになるのかは考え続ける必要があることだと思っています。
※メモ※
■第一部:実例で見るGoogleWebマスターツールを活用したユーザー中心SEOの取り組み
対象サイトが巨大
1ヶ月に45万キーワードでの流入がある。SEOで行うべきことも無限それゆえ、「効果」に近い所に注力。それぞれをより高め、橋渡しをする必要。
- リンクが集まる場所
- 検索流入が取れる場所
構造の変更
以前:トップページ→個別記事ページ
現在:トップページ→テーマページ→個別記事ページ。
大事なことは2点
- 選択肢がきちんとある(=記事数が多い)
- それを探しやすい⇒「テーマページ」を新設※現在19,000個以上のテーマページがある
SEO施策として大切なこと
個別→テーマページへの内部リンク受け渡し
トップページ→テーマページへの内部リンク受け渡し
SEOで行うこと
- マークアップやサイト構成等の修正
- サーバ等 技術用件の修正
- キーワードマーケティング
- 検索をふまえたコンテンツ作成・改善
- リンクで紹介されやすい状態づくり
十分なデータから読み取る重要なポイントは
- ユーザーのニーズ
- Webサイトへの満足度
十分なデータ
ユーザーとサイト運営者をつなげるコミュニケーション手段。
どこからデータをとるか:Googleウェブマスターツールを使おう
現状の優先順位:検索結果、アクセス解析データ、Googleウェブマスターツール。
理想の優先順位:アクセス解析データ、Googleウェブマスターツール
※ここに乖離がある。
データの着眼点
CTR改善シートを作成し、平均よりも低いものをピックアップする。
スマホの対策で気をつけること
スマートフォン用に最初の50文字程度で一度文末になるように調整する。
Googleウェブマスターツールで使っている機能
- 検索クエリ
- クロールエラー
- コンテンツキーワード
- クロールの統計情報
- サイトリンク
- 内部リンク
- メッセージ
- Fetch as Google
- サイトへのリンク
クロールエラーが一番使ってる
重要なのは、「サーバーエラー」、「その他」、「見つかりませんでした」
- 「サーバーエラー」:50Xエラー系のトラブル
- 「その他」:400エラー系のトラブル
- 「見つかりませんでした」:404エラー系のトラブル
他にも…
- ソフト404:「0件見つかりました」などのページを検索から除外
- クロールを完了できませんでした:主に多重リダイレクトのトラブル。4回以上のリダイレクトなどでクロールできない場合
- アクセスが拒否されました:403エラー系のトラブル
- ※困ったら Fetch as Google
コンテンツキーワード
メインコンテンツ以外の部分が出過ぎる重要ではないワードが出過ぎる。
↓マークアップやページ構造に問題がある場合多し。
Googleウェブマスターツール利用時の着眼点
- 重要な単語が出ているか?
- 大きくサイトを変えたら確認
- 定期監視で乗っ取りに気付けることも
- ディレクトリ毎に登録すると…
クロールの統計情報
- 大規模サイトでは極めて重要
- ページのダウンロード時間はここでしか見られない情報
- 仕方ないのもある
サイトリンク
- どれをサイトリンクとして出しづらくするか
- 誘導したいページヘ誘導するように操作するのが基本
- 敵的に目視確認
- アナリティクスも使う
SEOにおいて大切なこと
- ユーザーを考えてサービスを作る
- 仮説→実行→検証→仕組み化を何度も何度も回す
- SEOはサービスの本質に関わるところ。そのため、できるだけ意思決定に近い人がやるべき
■第二部:ウェブ担当者に知ってほしいホワイトハットSEOの基本と誤解しがちなポイント
割愛します。m(_ _)m
■第三部:検索キーワードからユーザーを描くSEO活用の課題とポイント
行ったこと
- 内部施策のみ。外部リンク購入は一切行っていない
- 徹底的にキーワードにフォーカス
サイトタイプ別SEO施策
大規模サイト…商材が多い=ページも多いのでロングテールが狙える
:キーワード、テーマ性のあるサイト構造、カテゴリ設計、コンテンツ作成など「サイト全体の最適化」が特に重要商材限定型サイト…商材が少ないのでっ競争率の高いビッグ、ミディアムワードを狙わなくてはいけない
:構造認識、URL(構造、正規化、リダイレクト)、類似ページの精査、リンク構造、品質(オリジナリティ、自動生成)など「キーワード狙い撃ち」が特に重要
SEOで大切なこと1:ユーザーニーズを考える
- キーワード調査(キーワードウォッチャー、AdWordsキーワードツール)
- キーワードを分析
- 分析結果に基づき、サイト構造を変更
※AdWordsキーワードツール利用上の注意点
- 「完全一致」にチェックを入れる(SEOなら完全一致がベスト)
- 地域と言語を対象のものに合わせる
- 「入力した語を含む~」にチェックを入れる
SEOで大切なこと2:有効なキーワード数を増やす
カテゴリを見直す。
- 1階層目は可能な限り最重要ワードを配置。1カテゴリ・1ワードが鉄則
- 2階層目は分類上必要なので設けるが、キーワードではないのでページは生成しない
- 3階層目は親となる1階層目のワードに関連する色々なキーワードを配置。調査で発見した様々なキーワードを盛り込む
オーガニックSEOの最大のメリット
効果が出ると安定したトラフィックが続くこと。
貴重なお話、ありがとうございました!!
※追記:2013/04/02
こちらに「活動報告」がアップされています。
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