[本]『新版 リスティング広告 成功の法則』(阿部圭司 著)
SEM LABOのブロガー阿部氏による著作第2弾です。前著『リスティング広告 成功の法則』から早2年半。リスティング業界の状況の変化を受け、新版として出版されています。本質こそ変わらねど、内容は別物です。私としても、SEMのプロフェッショナルとして新たな気付きがある本でしたので、その部分も交えてピックアップしました。「リスティング広告」というキーワードを聞いて、何らかの取っ掛かりがある方には、本書を強くオススメします。ぜひ書店でお手にとってレベル感を確かめて頂ければと思います。既に始められている方は無論ですが、著者の配慮の賜物か、これから始められる方にとっても理解しやすく書かれていると思います。また広告出稿側の立場の方々にとっても(本音を言うと、とってこそ)有意義なものになっているかと感じました。相互理解を深め、よりクリエイティブな価値創造が出来れば望ましいですね。
リスティング運用の脱属人化をいかに目指しても、この感覚はなかなか教えられないもの。その筆舌に尽くしがたい想いを、著者ならではの機知に富む表現(アドセンス)でここぞとまでに読者に訴えかけていたのが印象的でした。
※メモ※
オーガニック検索で1位掲載でも検索連動型広告を出稿した方が良い
オーガニック検索で1位であっても検索連動型広告の出稿によって平均的に総クリック数を50%高めることができるというデータ→Impact of Organic Ranking on Ad Click Incrementality
リスティング広告において大事なのは「コンバージョンの最大化とCPAのバランス」
損益分岐点の狭間で、いかに獲得数を最大化し、CPAを抑え、利益を最大化できるかが重要。
様々な視点を持つことの重要性
- 視点を変えてみる
- 一歩引いて見てみる
※cf. "ユダヤ人の諺:「人物を見るときは遠くから見なさい」"([本]『Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする』(藤田田 著))
オフラインからキーワードを見つけ出そう
「専門誌」「新聞」「電車の中吊り広告」などは情報の宝庫。「テレビ」もネタの宝庫。
キーワードの数は成果指標となりうるのか?
大事なのはキーワードの数ではなく、キーワードマッチや除外キーワードなどを駆使し、どれだけ効率よく運用を行うことができるかにほかなりません。
場合によっては(広告文に)キーワードを無理やり含めない場合も
よほど大事なキーワードなどではない限り、無理やり広告文にキーワードを詰め込む必要はありません。リスティング広告の目的はあくまで「ビジネスを加速させることと保守すること」ですから、最終的な目的を見失わないようにしましょう。
教えられない「広告感」(Ad sense)
どれだけ具体的に解説したとしても、すべてを教え、伝えきれないのが「広告感」だと筆者は感じています。大事なのはどれだけ商材のことを自然に伝えることができるか、相手の気持ちにリンクさせられるか。
すべての施策は、仮説を立てることから始まる
重要なのは最初に立てた仮説の精度だけではなく、「仮説」→「検証」→「修正」のサイクルをいかに素早く回すことができるか。このわずかな差がプレイヤーの質の違いです。
CPAのロジックツリー
CPAを下げる=CPCを抑える×CVRを上げる×余分な露出を制限する。
誰に何を売っているのか?
この気持ちを忘れなければ、きっと良いアイデアが浮かんでくることでしょう。
Googleアドワーズ & Yahoo!プロモーション広告 対応 新版 リスティング広告 成功の法則
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返信削除[...] 表象自分化論 既に始められている方は無論ですが、著者の配慮の賜物か、これから始められる方にとっても理解しやすく書かれていると思います。また広告出稿側の立場の方々にとっても(本音を言うと、とってこそ)有意義なものになっているかと感じました。相互理解を深め、よりクリエイティブな価値創造が出来れば望ましいですね。 [...]
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