[映画]『冷静と情熱のあいだ』(中江功 監督)

2001年公開の映画です。もう10年以上も経ったんですね。こういう過去の恋愛っていいと思うけど、過去はしばしば美化されるもので。高校時代の志望校が映画の撮影に使われた時も妙な運命を感じていたりしていました。


この映画(そして小説)のタイトルを見聞きするたびに思うのが、「“冷静と情熱のあいだ”とは何なのか」ということ。今回はその答えが自分なりに出てきた気がしたので、数年後の自分のために書き留めておくことにしました。

少なくとも映画においては、「冷静と情熱のあいだ」とは「何かに対するひたむきさ/真摯さ/純粋な愛」だと感じました。時にそれは無様で、恥を感じさせる。あまりに自分の気持ちに正直で傷つきやすくもあるかもしれない。そのような「ひたむきさ」です。その「ひたむきさ」だと感じたきっかけは椎名桔平演じる高梨による順正への言葉でした。

俺が事実を話さなかったのは、 君を妬む気持ちがあったからだ。
君の才能に嫉妬してた。 いや才能だけじゃないな。
君の持ってる”真っ直ぐなひたむきさ”だ。

高梨が見たものだけでなく、この映画から読み取れる「ひたむきさ」(「冷静と情熱のあいだ」性)とは、以下のようなことです。

  • 10年近く会っていない昔の恋人に再会した時に、真っ直ぐな眼で相手を見つめること。
  • 10年前の恋人のことを想い続けること。
  • 10年前の恋人との約束を守ろうとする、そして守ること。
  • 今付き合っている恋人に、自分の気持ち(昔を忘れられない)を素直に率直に、飾り気なく伝えること。
  • 「変わらないものがある」と信じ続けること。

補足ですが、作品の中で流れるテーマの1つとして、時間軸があります。直感的に過去(冷静)と未来(情熱)のあいだ(現在)という風に捉えていましたが、あまり己の腹に落とし込めていません。この辺りは小説を再読して考えみようと思いました(以前読んだことがあるため、映画と小説だと感じる所が変わりそうですが)。

さらに蛇足ですが、私は芽実のような女性も素敵だと思いますし、マーヴもナイスガイだと思います。ただ、この映画「全体」が好きであるという点は明確にしておこうと思います。(細かな部分ではなく)

※メモ※

友人のタカシが主人公の順正に言った言葉

あまりに強く惹かれ合うとうまくいかない。人は一番好きな人と幸せになれない。

あおいの勤務するミラノの宝石店の中年イタリア女性があおいに言った言葉

自分の居場所は誰かの胸の中にしかないんだよ。

順正の最後の言葉

過去を甦らせるのではなく、未来に期待するだけではなく、現在を響かせなければならない。



冷静と情熱のあいだ
冷静と情熱のあいだ

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