[映画]『きみに読む物語』(ニック・カサヴェテス 監督)
認知症になった妻アリーの記憶を取り戻すため、昔の自分たちの話を物語にして読み聞かせる老夫ノアの話。子供や孫が「早く家に帰ってきて」といくら薦めても、自分は彼女を愛していると告げて戻って来ない。果たして、彼の想いは届くのか。
主人公のノアの際限なく深い愛情に心を打たれました。たとえ報われないと分かっていても、変わらぬ愛を捧げ続ける。「自分はそこまで強く人を愛したことがあっただろうか」と振り返る良い機会になりました。ノアと比べてしまえば、自分の「愛」は「執着」だったのではないかとさえ思えました。アリーはノアとは別の男性との結婚の前にふと思い出し、ノアのもとを訪れます。
今の自分にとってはその行動自体が(たとえ結婚をしたという事実はあったとしても)とても健気で可愛らしい。以前観た時にノアの愛人に対して感じた気持ちとはまた違った良い印象を持ちました。そして、その愛人(彼女がノアの家を訪問した時)に対するアリーの快い対応がとても素敵でした。
※メモ※
ノアの言葉
夏の恋はいろいろな理由で終わる。でも1つだけ共通なのは、どの恋も流れ星に似ている。天上を熱く燃やし一瞬永遠が見える。そして次の瞬間燃え尽きる。
ノアの手紙での言葉
最高の愛は魂を目覚めさせ、人を成長させる。ハートに火をつけ、精神に平安を与える。君がそれをくれた。僕もあげたかった。愛してるよ、また会おう。
きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]
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